Wednesday, March 14, 2018 11:30 AM

海洋安保協力強化で一致 日スリランカ首脳

 安倍晋三首相は14日、スリランカのシリセナ大統領と官邸で会談し、首相が掲げる外交指針「自由で開かれたインド太平洋戦略」を踏まえ、海洋安全保障分野を巡る協力を強化する方針で一致した。防衛交流やスリランカの海上警備能力向上への支援などが柱。北朝鮮に核、ミサイル開発を放棄させる必要性も確認した。

 スリランカは、インド洋のシーレーン(海上交通路)に位置する戦略的要衝。中国はスリランカで重要港湾の権益を確保しており、日本も結び付きを強めたい考えだ。会談終了後の共同記者発表で、首相は「共に島国である両国の発展には開かれた海洋秩序が不可欠だ」と強調。シリセナ氏は「重要課題で日本と緊密協力する」と応じた。

 スリランカは北朝鮮と国交を持つ。首相は会談で日本人拉致問題の解決へ協力も求めた。(共同)