Wednesday, March 14, 2018 11:32 AM

米外交、強まるトランプ色 国務省は骨抜きに

 トランプ大統領が13日、ティラーソン国務長官の解任を発表、その経緯の説明に問題があったとしてゴールドスティーン国務次官も解任となった。外交の根幹を支える国務省は幹部の辞任や解任が相次ぎ、大使ポストも空席が目立つ。外交当局が骨抜きにされる構図が一層鮮明になり、米外交はトランプ色が強まりそうだ。

 ティラーソン氏は職員向けの声明で「次世代により良い世界を残そうと、働き続ける全ての人々に感謝する」と呼び掛けた。しかし職員の反応は冷ややかだ。

 ティラーソン氏の就任後、国務省の予算は大幅に削減され、外交の主導権をホワイトハウスに奪われる傾向が顕著になった。効率性に重きを置かれ、専門性を持つ官僚は軽視されると受け止められて人材流出も加速。CNBCテレビによると、中東担当の国務次官補や重要国の大使など60近くの要職が指名すらされていない。(共同)