Thursday, March 15, 2018 12:26 PM

野党、改ざん把握で攻勢 菅氏反論「問題ない」

 野党は15日、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざんを巡り、安倍政権へ攻勢を強めた。国土交通省の保管文書と、財務省が国会議員に示した文書に相違があり、国交省からの報告で首相官邸が改ざんの可能性を早期に把握していた点を批判。国会は16日から正常化するため、参院予算委員会などで徹底追及する。菅義偉官房長官は記者会見で、官邸の対応は「問題ない」と反論。安倍晋三首相にも6日に報告があったと明らかにした。

 首相は15日夜、自民党参院議員と会食した際「国会は非常に大変な状況になっている。真摯に受け止め、しっかりやっていかなければならない」と述べた。

 改ざんを巡って安倍政権は、財務省理財局主導との主張を展開する考えだ。国交省は文書書き換えの可能性について、5日に財務省や首相官邸に報告した。杉田和博官房副長官は財務省に調査の徹底を指示。6日に杉田氏が首相や菅氏に報告した。財務省が書き換えを認めたのは6日後の12日だった。(共同)