Thursday, March 15, 2018 12:27 PM

米、新司令塔は対中強硬派 経済政策、協調重視一転

 トランプ大統領は14日、経済政策の司令塔となる国家経済会議(NEC)委員長に、著名経済評論家のラリー・クドロー氏(70)を充てる人事を決め、中国に対する通商政策が厳しさを増す見通しとなった。国際協調を重視した現職のコーン氏から一転、クドロー氏は対中強硬派とされる。鉄鋼とアルミニウムの輸入制限に続く制裁を打ち出す可能性が強まっている。

 コーン氏は輸入制限に抵抗し、6日に辞任を表明した。クドロー氏も輸入制限に反対だったが、14日に出演したテレビでは、米国と北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を進めるカナダとメキシコなどが適用除外になることを評価し「私は全ての国に適用する輸入制限は好ましくないと考えていた」と釈明した。

 中国については、国際的な貿易ルールを破っていると批判。中国の不公正行為を阻止するため、トランプ政権は同盟国との「有志連合」結成に動くべきだと訴えた。(共同)