Friday, March 16, 2018 11:30 AM

河野外相、不安な訪米 ティラーソン氏解任で

 河野太郎外相はワシントンで16日、マティス国防長官と会談した。ティラーソン国務長官の解任で日米外相会談を設定できない中、国防トップと連携を図ることで「強固な日米同盟」を演出したい考え。だがマクマスター大統領補佐官の解任方針まで報じられ、日本政府内では更迭人事が日米関係に与える影響を不安視する声が広がる。マティス氏以外の要人とも会い、北朝鮮情勢を巡るトランプ政権の出方を探る。

 マティス氏とは、米朝首脳会談に臨む北朝鮮への対応を協議。対話姿勢を示すものの、核開発を続けている現状に変わりはないとみて、引き続き「最大限の圧力」を加える必要があるとの認識を共有する。日米同盟の重要性も改めて確認する。

 外交を担当する河野氏にとって、マティス氏は正式な交渉相手に当たらない。ティラーソン氏解任が同盟関係に影響を与えるのではないかとの懸念を解消するための、象徴的な意味合いが強い。(共同)