Monday, March 19, 2018 11:38 AM

削除文書、新たに見つかる 価格交渉否定答弁と整合か

 学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題で、財務省は19日、「決裁参考メモ」1枚を削除していたとして、参院予算委員会に提示した。森友側との事前の価格交渉をうかがわせる内容が記載されていた。メモが削除される前の決裁文書にあった「本件売り払いに至る経緯について」とする項目も大幅に改ざんされていたことも判明。事前の価格交渉を否定した佐川宣寿前理財局長の答弁に合わせるため削除したり改ざんしたりしたとみられる。

 太田充理財局長はこれまでメモを提示していなかったことについて「17、18日に気づいた。事務方のミスだ」と説明。決裁文書の改ざんが日常的に行われていた可能性については「そうではない、と言えないようなことが起きているのは事実」と否定しなかった。

 メモは「森友学園事案に係る今後の対応方針について」と題したもので、2016年4月に作成。森友側から「売却価格の提示を考えてもらいたい」との申し出を受け、財務省が「廃棄物処理費用を減額した価格提示を行い売却を行う方針で作業を進める」と記載していた。(共同)