Wednesday, March 21, 2018 11:25 AM

ハンセン病患者同意は建前 不妊手術「実態は強制」

 旧優生保護法(1948〜96年)下でハンセン病患者の不妊手術に関わった元准看護師の女性が、患者本人の同意を得て行われたとされる手術について「患者の結婚に不妊手術は不可欠とされており、同意は建前で実態は強制に近かった」と証言した。共同通信の取材に21日までに応じた。

 ずさんな手術が行われていた可能性も指摘。日弁連も「真に自分の意思で同意したとは言えない」と批判しており、実態調査と救済を求める声が一段と高まりそうだ。

 証言したのは群馬県東吾妻町の赤尾拓子さん(78)。同県草津町のハンセン病国立療養所「栗生楽泉園」に18歳だった58年に就職し約40年間勤務、20代前後の男性約10人の不妊手術に立ち会った。(共同)