Wednesday, March 21, 2018 11:26 AM

後継候補も州首相断念 カタルーニャ独立問題

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、反逆容疑などでスペイン司法当局に拘束されている次期州首相候補の市民団体代表ジョルディ・サンチェス氏が州首相就任を断念した。本人に意向を伝えられた州議会のトレン議長が21日、発表した。同様の容疑で司法当局の出頭命令を拒み、ベルギーに滞在するプチデモン前州首相は自身の後継候補にサンチェス氏を指名していた。

 昨年12月の州議選から3カ月を経て、新たな州政権樹立は完全に行き詰まる可能性が出てきた。

 プチデモン氏が率いた州政府と州議会は昨年10月、スペイン憲法裁の差し止め命令を無視して独立の是非を問う住民投票を強行し、独立宣言を採択。サンチェス氏は身柄拘束され、プチデモン氏はベルギーに出国した。(共同)