Wednesday, March 21, 2018 11:28 AM

自民議員意見で質問追加 池田氏へ「丁寧に」対応

 文部科学省が前川喜平前事務次官の授業内容の報告を名古屋市教育委員会に求めた問題で、同省は20日、自民党の池田佳隆衆院議員(比例東海)の意見を受け修正した市教委への質問内容を明らかにした。授業の参加者に組織的な動員があったかどうかや、前川氏への謝礼の金額を探る質問を加えた。文科省は「(議員の)コメントを参考に文科省が主体的に判断した。議員の指示ではない」とした。

 池田氏に事前に質問状を見せた理由は「池田氏の地元であり、本人が国会議員でもあることから丁寧な対応が必要だと考えた」などと説明。池田氏側からの要求ではなかったと強調した。一方、2月に前川氏の授業の概要を説明した際に「さらに詳細が分かったら教えてほしい」と依頼されたことも明らかにした。

 立憲民主など野党6党は同日実施した合同ヒアリングで「池田氏の意見を聞いて忖度した。誰が見ても議員の影響を受けている」(希望の党の柚木道義氏)などと激しく文科省を追及。同省は「市教委に事実確認したことに議員からの問い合わせは影響していない」と主張した。(共同)