Monday, March 26, 2018 10:24 AM

台湾との平和発展で一致 中国、融和勢力取り込み

 中国の台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室のトップ、劉結一主任は26日、台湾野党、国民党元主席の朱立倫・新北市長と上海で会談し、中台関係の平和的発展を図る考えで一致した。中国国営中央テレビが伝えた。中国と台湾独立志向の民主進歩党(民進党)、蔡英文政権との緊張が続く中、対中融和勢力の取り込みを図った形だ。

 米国では、台湾と閣僚らの相互訪問を促進し関係強化を図る法律が成立。トランプ政権は政府高官を訪台させるなど対中圧力を強めている。中国は自国の一部と主張する台湾を国扱いしていると猛反発し、米台接近へのけん制を強める構えだ。

 国営中央テレビによると、劉氏は会談で「いかなる形の台湾独立のたくらみにも反対する」と強調。中台は不可分の領土とする「一つの中国」原則に基づく「1992年合意」を基礎に「両岸(中台)関係の平和的発展を推進する」と述べた。(共同)