Monday, March 26, 2018 10:25 AM

年金ミス、10万人分20億円 過少支給139万人に

 2月の年金で所得税が正しく控除されず過少支給があった問題で、日本年金機構は26日、業務委託先の会社によるミスが原因の過少支給が約10万人分で、総額約20億円に上ると発表した。委託会社が書類を機械に読み取らせて出力されたデータをチェックしないまま、機構に提出していたことも明らかにした。

 これとは別に、機構が所得税の控除に必要な「扶養親族等申告書」を大幅に様式変更し、分かりにくかったことから、未提出や提出遅れなどによる過少支給も128万9000人分(総額は不明)判明しており、委託会社のミスと合わせ全体では約139万人に上る。

 委託先は情報処理会社「SAY企画」(東京都豊島区)。機械による書類読み取りは契約違反で、機構は同社への損害賠償請求も検討している。(共同)