Monday, March 26, 2018 10:26 AM
フィリピンが国際刑事裁脱退へ 大統領、批判に激怒
フィリピンは国際刑事裁判所(本部オランダ・ハーグ、ICC)からの脱退を決め、26日までに国連に通知した。4000人以上の麻薬犯罪容疑者の「超法規的殺害」などに対する批判にドゥテルテ大統領が激怒し、政府に脱退手続きを指示した。超法規的殺害に対するICCの調査も拒否する意向だ。一方的な脱退通知で、国際社会のフィリピンへの風当たりが強くなる可能性がある。
「ドゥテルテ氏は精神鑑定を受ける必要がある」。大統領府関係者によると、ドゥテルテ氏の怒りを爆発させたのは、国連のゼイド人権高等弁務官が3月9日に放った言葉。フィリピン南部で迫害されている少数民族の人権保護を主張する国連特別報告者を、ドゥテルテ政権がテロリスト指定しようとしたことを批判する中で出た。
超法規的殺害についてICCが2月、予備調査の開始を公表したことにもドゥテルテ氏はいらだちを募らせていた。証拠もなく捜査当局に殺害された麻薬犯罪容疑者は2月末時点で4029人に達する。(共同)
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