Monday, March 26, 2018 10:32 AM

反対意見封殺は「危険」 オバマ氏、米政権暗に批判

 オバマ前大統領が25日、東京都内で対話イベントに出席した。任期を振り返り「あえて反対意見に耳を傾けるようにしていた」と強調、賛成者で周りを固めるのは「危険だ」と述べ、名指しは避けつつも政権高官の更迭を繰り返すトランプ大統領を暗に批判した。自身が取り組んだ核軍縮について「将来の世代を守るためにも今、種をまくべきだ」と訴えた。

 NPO主催の「世界オピニオン・リーダーズ・サミット」で登壇したオバマ氏は、米国の現状に関し「人々は自分の世界観に合ったニュースを選ぶようになり、偏っている」と指摘。「地球温暖化の事実を否定する人とは議論が難しい」と例を挙げ、客観的な事実に基づき議論すべきだと呼び掛けた。

 また「大統領は異なる意見を聞いて決断を下すものだ」と述べるなど、現政権で相次ぐ幹部の更迭や辞任を憂えるような発言を続けた。(共同)