Tuesday, March 27, 2018 9:59 AM

ウーバーのような事故はない〜ウェイモ、自社技術に自信

 アルファベット傘下の自動運転車開発企業ウェイモを率いるジョン・クラフチック氏はこのほど、アリゾナ州で起きたウーバー・テクノロジーズの自動運転車による死亡事故に関し、ウェイモの技術ならこうした状況にも安全に対応できるとの見解を示した。

 ロイター通信によると、ウェイモのクラフチックCEOは、24日にラスベガスで開かれた米自動車ディーラー協会(NADA)の総会で、同社は交通事故死者を減らすという目標に近づいており「当社の技術ならウーバーの事故のような状況に対応できる自信がある」と語った。

 事故は18日夜に発生し、運転席に人が乗って自動運転モードで走っていたウーバーの試験車両が、4車線の道路を自転車を押して歩いて横断していた女性をはね、死亡させた。現在、警察や連邦当局が調査しているが、事故は自動運転車の安全性に疑問を投げかけており、特にウーバーのシステムは詳細がほとんど知られていないだけに不安を増幅している。

 一方、ウェイモはグーグルの一部門だった2009年から自動運転車の開発に着手し、公道走行距離は累計で500万マイルに達しており、技術開発では他社に先行すると考えられている。近くアリゾナ州フェニックス地区で無人の自動運転車を使った配車サービスを始める予定で、うまくいけば対象地域を拡大する計画だ。

 自動運転車分野はこれまで比較的規制が少なかったが、ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ、その他の新興企業など自動運転技術の開発に取り組んでいる企業は、ウーバーの事故が新しい規制につながるのか動向に注目している。

https://www.reuters.com/article/us-autos-selfdriving-waymo/waymo-ceo-says-its-tech-would-have-handled-uber-self-driving-incident-safely-idUSKBN1H1006