Tuesday, March 27, 2018 10:23 AM

前国連総長、米政権批判 パリ協定脱退「短絡的」

 潘基文前国連事務総長が27日、ソウルで記者会見し、トランプ政権が昨年6月に地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」脱退を宣言したことについて「最も豊かで、世界の指導的立場にある国のトップとして短絡的で無責任だ」と批判、再考を促した。潘氏は事務総長時代、パリ協定の発効に尽力した。

 潘氏は会見で、人類が気候変動をもたらしたとの説に懐疑的とされるトランプ氏の姿勢は「科学的に間違っている」と指摘。「(温暖化という)事態の重大さや深刻さ、緊急性を理解することを望む」と訴えた。

 潘氏は先月、韓国主導の国際研究所の議長に選出され、27日に会見した。(共同)