Wednesday, March 28, 2018 10:48 AM

米大統領に核合意維持要請 超党派の専門家118人

 トランプ大統領が対イラン強硬派のボルトン元国連大使の大統領補佐官起用を決定したことを受けて、ペリー元国防長官ら米国の超党派の安全保障専門家118人が27日までに、米欧とイランがオバマ前政権下の2015年に結んだ核合意を維持するようトランプ氏に求める声明を発表した。

 イランとの核合意を一方的に破棄すれば、二の舞いを恐れる北朝鮮が非核化交渉に応じない可能性があると指摘し、5月末までに開催見通しの米朝首脳会談にも悪影響が生じるとしている。

 トランプ氏は次期国務長官にも核合意に批判的なポンペオ中央情報局(CIA)長官を指名。核合意に基づき解除した対イラン制裁の再開の是非を決定する期限が5月中旬に迫る中、トランプ政権が合意の破棄に踏み切る懸念が強まっている。(共同)