Wednesday, March 28, 2018 10:48 AM

拘束外国人解放を確認へ 首相、日米首脳会談で

 政府は、4月18日を軸に調整する日米首脳会談で、日本人拉致を含む北朝鮮による外国人拘束を国際的な人権問題と位置付け、早期解放を迫る方針を確認する方向で調整に入った。政府筋が28日、明らかにした。日本政府は自国民3人が拘束されている米国と、北朝鮮の人権問題解決を共通目標としてきたが、5月末までの米朝首脳会談の開催を見据え、連携を確かなものにする。

 核・ミサイル開発問題が優先され、拉致問題が置き去りにならないようにする狙いだ。安倍晋三首相は拉致被害者家族らと近く面会。全員帰国への協力を訴えるメッセージを預かり、トランプ大統領に伝える。首相は4月17〜19日の日程で訪米したい考えだ。

 日本政府は「拉致問題の解決には日朝首脳会談と、金正恩朝鮮労働党委員長の決断が不可欠だ」(政府筋)と判断。金氏から前向きな対応を引き出すには、トランプ氏による直接の働き掛けが有効だとみている。(共同)