Wednesday, March 28, 2018 10:52 AM

金正恩氏、中国主席と会談 初外遊、非核化に意欲

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が中国を訪問、26日に習近平国家主席と北京で初めて会談した。中国政府が28日発表した。金氏が最高指導者に就任後、初の外遊。金氏は非核化に意欲を表明する一方、実現には米国と韓国の「段階的な措置」が必要との考えを示し、圧力路線を崩さない米国をけん制、譲歩を求めた。両首脳は習氏の訪朝や戦略的関係強化でも一致、4〜5月の南北、米朝首脳会談を控え中朝の結束を強調した。

 中国政府によると、金氏は「(祖父の)金日成主席と(父親の)金正日総書記の遺訓に従い、朝鮮半島の非核化実現に尽力する」と表明。「南北関係を和解と協力の関係に転換させる」として南北首脳会談に言及、米朝首脳会談を開く方針を明言した。

 「米韓両国が善意でわれわれの努力に応え、平和と安定の雰囲気をつくり、段階的で歩調を合わせた措置を講じれば、非核化の問題は解決できる」とも述べ、4月に合同軍事演習を予定する米韓に歩み寄りを求めた。(共同)