Thursday, March 29, 2018 10:39 AM
米中、対話で妥協点模索も 知財での制裁発動ずれ込み
米通商代表部(USTR)は28日、知的財産権の侵害を理由にした中国製品への制裁措置の発動が6月以降にずれ込むとの見通しを示した。両国は互いに厳しいカードをちらつかせる一方、水面下では対話を進め「貿易戦争」を回避するための妥協点を模索するとみられる。
USTRのライトハイザー代表はCNBCテレビで「国民の声を反映するため」の意見聴取期間を60日間設けると語り、発動前の手続きをより慎重に進める考えを示した。ただ制裁対象となる品目リストの草案は近く公表する予定で、中国の「ハイテク製品が多く含まれる」との見通しを語った。
中国商務省の高峰報道官は29日の記者会見で「米国は崖っぷちで思いとどまるべきだ。そうでなければ中国もとことん戦う」と激しい口調で非難。米側に制裁発動を見送るよう求めた。米国がリスト草案を公表すれば、中国も即座に報復措置を打ち出すとみられ、中国メディアは大豆や航空機などが対象になると報じている。(共同)
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