Monday, April 02, 2018 11:14 AM

米韓、合同軍事演習を開始 抑制的、首脳会談配慮か

 米韓両軍は1日、平昌冬季五輪・パラリンピックのため延期していた定例の合同軍事演習を始めた。韓国国防省は「規模や内容は例年と同じ水準」としているが、原子力空母の派遣が見送られる予定のほか、期間も昨年の半分程度に短縮されるなど抑制的になる見通し。27日の南北首脳会談や5月に開催予定の米朝首脳会談が控える中、北朝鮮に配慮した可能性がある。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は3月初めに訪朝した韓国特使団に対して軍事演習実施に理解を示した。北朝鮮メディアは実施が正式発表された3月20日以降、軍事演習について報じていない。昨年までは演習開始前から非難を繰り返していたが、金正恩氏の発言を踏まえ、反発を控えている可能性がある。

 一方、韓国が北朝鮮・平壌に派遣した芸術団は1日に公演を行い、金正恩氏らが観覧した。韓国は軍事演習で米国との協調姿勢を示しつつ、期間中も南北交流を続けて融和ムードを維持したい考えだ。(共同)