Monday, April 02, 2018 11:15 AM

不法移民救済の協議不要 トランプ氏、FTA脱退も

 トランプ大統領は1日、子供の時に親に連れられて米国に不法入国した若者らについて、救済に向けた野党民主党との協議はこれ以上必要ないとの考えをツイッターで示し、与党共和党に厳しい移民関連法を議会で可決するよう求めた。また、メキシコ政府の不法移民対策は不十分と非難し、メキシコが対策を強化しなければ、再交渉している北米自由貿易協定(NAFTA)を「やめる」として、脱退を警告した。

 米メディアは3月末、ホンジュラスなど中米諸国の市民ら約千人の「キャラバン」が米国入国を目指してメキシコ国内を移動していると報道。トランプ氏はこれに危機感を高め、移民への姿勢を硬化させたとみられる。ツイッターでトランプ氏は「(国境地帯は)どんどん危険になっている。キャラバンが来ている」と書き込んだ。

 トランプ氏は昨年9月、不法移民の若者約70万人の強制送還を猶予したオバマ前政権の措置「DACA」を打ち切ると表明。若者らに合法的滞在を認めて救済する代わりに、メキシコ国境の壁建設や不法移民の取り締まり強化を推進するなどの対策を議会に求めたが、トランプ氏の移民政策を批判する民主党が抵抗、協議は難航している。(共同)