Tuesday, April 03, 2018 12:29 PM

29億ドルの緊急拠出要請 イエメン人道支援で国連

 内戦が続くイエメンの人道支援に関する国際会議が3日、ジュネーブで開かれた。国連のグテレス事務総長は演説で「イエメンは世界で最悪の人道危機に見舞われている」と強調、約29億6000万ドル(約3100億円)の緊急拠出を国際社会に要請した。また内戦を一刻も早く終わらせねばならないとし、イエメン担当のグリフィス事務総長特使への協力を全ての当事者に呼び掛けた。

 グテレス氏は、イエメンの人口の4分の3に当たる2200万人以上に支援が必要な状況だと指摘し、栄養失調や感染症などで「10分ごとに5歳未満の子どもが死亡している」と述べた。

 イエメンでは、サウジアラビア主導の連合軍が支援する暫定政権と、イランが後ろ盾のイスラム教シーア派系武装組織「フーシ派」の戦闘が激化、収拾の見通しが付かない状態に陥っている。(共同)