Tuesday, April 03, 2018 12:31 PM

代替わり儀式の方針決定 閣議で、平成の例踏襲

 政府は3日午前の閣議で、2019年4月30日の天皇陛下退位と翌5月1日の新天皇即位に伴う儀式の在り方を定めた基本方針を決めた。3月30日に政府の準備委員会が取りまとめた基本方針は、平成の代替わりの例を踏襲。即位の礼の中心的儀式である「即位礼正殿の儀」を内閣の助言と承認が必要な国事行為とし、19年10月22日に実施すると規定した。

 即位の礼後の最も重要な祭祀である「大嘗祭」は、公的な皇室行事として開催。天皇陛下が三権の長に最後の言葉を述べられる19年4月30日の「退位礼正殿の儀」なども国事行為に位置付けた。安倍晋三首相は閣議で「基本方針に沿って、国民がことほぐ中で、退位と即位がつつがなく行われるよう内閣が一丸となって準備を進める」と述べた。

 首相を長とする閣僚級の「式典委員会(仮称)」などを今年秋に設置し、準備作業に万全を期す。これに先立つ夏に、同委発足に向けた事務調整に当たる準備組織を立ち上げる考えだ。(共同)