Tuesday, April 03, 2018 12:31 PM

米、排ガス規制を見直し 温暖化対策への逆行鮮明

 米環境保護局(EPA)のプルイット長官は2日、オバマ前政権が定めた、2025年までに乗用車やトラックなどの燃費を大幅に改善し、地球温暖化につながる温室効果ガスの排出を抑える規制の見直しを決めたと発表した。

 トランプ政権は地球温暖化防止の枠組み「パリ協定」からの離脱を表明。温暖化対策の旗振り役だったオバマ前政権時代の規制緩和を進めており、対策強化を図る国際社会からの逆行が一層鮮明となった。

 現行の規制は、米国内で販売する乗用車などの燃費効率を数年かけ段階的に向上させ、25年型では企業ごとの平均でガソリン1リットル当たり23キロ以上の燃費とすることを求めている。プルイット氏は「(規制は)現実的ではない」とし、新たな数値目標を定めることを明らかにした。数値設定には数カ月かかる見通し。(共同)