Tuesday, April 03, 2018 12:32 PM

キング牧師の夢、道険しく 暗殺50年、続く人種対立

 1960年代に黒人の地位向上を目指す公民権運動を指導したマーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺から4日で50年。この間、黒人大統領が誕生するなど大きな進展はあったが、警察による黒人への不当な暴力は後を絶たず、トランプ大統領の差別的言動で国内の分断は深まっている。人種間の融和という牧師の夢の道は険しい。

 「いじめや偏見の時代は完全には終わっていない」。黒人初の司法長官を務めたホルダー氏は2日、キング牧師が暗殺されたテネシー州メンフィスで開かれた牧師の功績をたたえる記念行事に出席し、こう語った。

 牧師らの運動は実を結び、1964年に公民権法が成立して制度上は人種による差別は撤廃され、2009年にはオバマ氏が史上初の黒人の大統領となった。黒人文化をルーツに持つラップは人気の音楽となり、スポーツ界も黒人選手が席巻している。(共同)