Wednesday, April 04, 2018 12:02 PM

年金制度の見直し開始 70歳超受給も議論

 厚生労働相の諮問機関である社会保障審議会の年金部会は4日、本年度の初会合を開き、社会や経済の情勢に応じた制度の見直しに向けた議論を開始した。現在は60〜70歳で選択できる公的年金の受給開始年齢を70歳超も可能とすることや、高所得者への給付のあり方を巡り、検討を進める。

 2019年には年金財政の持続可能性を点検する検証が控える。厚労省は議論を踏まえ、見直し策を具体化する。

 この日は、パートなどの短時間労働者を対象に、厚生年金に加入する人を増やす方策も今後の課題として示された。既に16年から、一定の要件を満たす短時間労働者は、501人以上の企業で加入が義務となっている。17年には500人以下の中小企業でも任意で加入できるようになった。部会では、任意加入の人に対しても義務とすることの是非や、要件とされている月額賃金の水準を引き下げるかどうかなどを今後検討する。(共同)