Wednesday, April 04, 2018 12:03 PM

生協健保組合、解散を検討 16万人、最大規模の移行

 全国の生協(コープ)の従業員や扶養家族約16万4000人が加入する「日生協健康保険組合」が、早ければ本年度いっぱいで解散する方向で検討していることが4日分かった。解散すると、加入者は中小企業向けの協会けんぽに移ることになる。国は協会けんぽに補助金を出しており、加入者移行に伴い、国民負担が数十億円増える見通し。

 解散検討は高齢者医療への拠出金負担が重く、保険料が上昇しているため。実際に移行した場合、協会けんぽが発足した2008年以降では最大の移行人数となる。生協本体の事業に直接の影響はない。

 日生協健保では昨年11月、理事会の下に設けた小委員会が、解散を選択肢とすることを答申。今年3月27日の理事会と組合会で解散に向けた検討を議決した。日生協健保は「7月予定の組合会で議決するまでは最終決定ではない」としている。(共同)