Wednesday, April 04, 2018 12:03 PM

ルーターにサイバー攻撃 個人情報盗む目的か

 家庭などでインターネットに接続する際に使う機器「ルーター」の設定を勝手に書き換え、不正サイトに誘導するサイバー攻撃が相次いでいることが4日までに分かった。パソコン周辺機器メーカーのロジテック(東京)が被害を明らかにした。バッファロー(名古屋市)も利用者から被害報告を受けている。セキュリティー専門家は個人情報を盗む目的があるとみている。

 被害を受けたルーターを使って、アンドロイド端末のスマートフォンでネット接続しようとすると、不正アプリのダウンロードを求める偽画面が表示される。通常のサイトにはつなげなくなり、ロジテックは2日から自社サイトで注意を呼び掛け始めた。3日までに167件の問い合わせがあったという。

 ウイルス対策ソフト大手のカスペルスキーによると、スマホ画面には、会員制交流サイト「フェイスブック」の機能追加を求めるメッセージなどが表示される。「OK」ボタンを押すと不正アプリが取り込まれ、個人情報を入力する画面が現れる。不正アプリは韓国語、中国語などにも対応しており、韓国やインドでの検出が多いという。(共同)