Wednesday, April 04, 2018 12:03 PM
「悪夢の耐性菌」広がる 初の全米調査で判明
米疾病対策センター(CDC)は3日、多くの薬剤に強い耐性を示す221の細菌を2017年に分析した検体から見つけたと発表した。治療法の切り札とされる強力な抗生物質カルバペネムも効かない「悪夢の耐性菌」で、感染者を隔離するなどの対策を徹底するよう呼び掛けている。
全米では初の本格調査で、CDCの担当者は「これほど多く見つかるとは驚いた」と話した。
病院や高齢者福祉施設の利用者から採取した検体から、カルバペネムに耐性を持つ肺炎桿菌や大腸菌など約5800の菌を見つけた。このうち221の細菌は、カルバペネム以外の薬剤もほとんど効かない上に、他の細菌に耐性を持たせてしまう遺伝子も備えていた。菌の感染者に接触した人を調べると、症状はないが感染しているケースがあり、静かに拡大している恐れもある。(共同)
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