Wednesday, April 04, 2018 12:04 PM

市民権質問は違憲と提訴 米国勢調査で州司法長官

 ニューヨーク州など17州と首都ワシントンの司法長官らは3日、2020年の国勢調査に米市民権を持つかどうかの質問を加えるトランプ政権の方針は合衆国憲法に違反するとして撤回を求め、ニューヨーク州のマンハッタン連邦地裁に連名で提訴した。

 ロイター通信によると、提訴した州の司法長官はいずれも民主党。国勢調査は10年おきに実施され、結果は連邦議会の議席や予算配分に反映される。市民権を持たない不法移民が調査に協力しなくなれば、少数派からの支持が強い民主党に不利になる事情もあるとみられる。

 ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官は記者会見し、市民権有無の質問について「国家の理想や憲法とかけ離れている」と批判した。(共同)