Wednesday, April 04, 2018 12:04 PM

トランプ氏まだ捜査対象 聴取必要と米特別検察官

 ワシントン・ポスト電子版は3日、複数の関係者の話として、ロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官が3月上旬、トランプ大統領は捜査対象のままだが、現時点では容疑者とは見なしていないとトランプ氏の弁護団に伝えたと報じた。モラー氏は捜査を取りまとめる最終段階としてトランプ氏本人への事情聴取が必要と要求している。

 これを受けてトランプ氏は自身が罪に問われるリスクは低いとみて事情聴取に意欲を示したが、弁護団の一部からはトランプ氏を聴取に応じさせる「わな」で、捜査対象者は簡単に容疑者になる危険性があるとの懸念が出ているという。

 同紙によると、捜査対象者とは捜査されている行為に関係しているが、訴追には証拠が不十分な人物。モラー氏の捜査は2016年の大統領選でトランプ氏陣営がロシア側と接触していたことをトランプ氏自身が把握していたかどうかや、昨年5月に疑惑を調べていた連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任し捜査を妨害しようとしたのかどうかの2点が主な焦点となっている。(共同)