Friday, April 06, 2018 11:28 AM

伊調選手へのパワハラ認定 レスリング協会会長が謝罪

 日本レスリング協会は6日、東京都内で緊急理事会を開き、女子で五輪4連覇を成し遂げた伊調馨選手(ALSOK)に対する栄和人強化本部長のパワーハラスメント行為があったと認定した。理事会後の記者会見で、福田富昭会長が栄氏のパワハラを認めて謝罪した。栄氏は6日付で強化本部長を辞任した。

 伊調選手が栄氏からパワハラを繰り返し受けたとする告発状が内閣府に出された問題で栄氏、日本協会はともに告発内容を否定してきた。同協会が設置した弁護士3人による第三者機関は、伊調選手ら19人に聞き取り調査を実施。6日公表された報告書は、同選手を指導した田南部力氏に対するものを合わせ、2008年8月から18年3月8日までの間のパワハラ4件を認定した。

 認定は(1)10年2月の合宿で伊調選手に「よく俺の前でレスリングできるな」と発言(2)10年広州アジア大会で十分な説明なしに伊調選手を外した代表選考(3)伊調選手が優勝した10年世界選手権で指導した田南部氏に「伊調の指導をするな」と発言(4)15年2月の合宿中に日本協会の指示で外出した田南部氏を「目障りだ。出ていけ」と罵倒したーの4件。(共同)