Friday, April 06, 2018 11:30 AM

朴前大統領に懲役24年 「権限乱用し国政混乱」

 大企業グループから巨額の賄賂を受け取ったとして収賄罪などに問われた韓国の前大統領、朴槿恵被告(66)に対し、ソウル中央地裁は6日、懲役24年の実刑判決を言い渡した。罰金は180億ウォン(約18億円)とした。地裁は判決理由で「権限を乱用し国政を混乱に陥れた」と指摘。朴前大統領が「反省する姿を見せず、責任を周囲に転嫁した」と批判した。

 大統領職を離れた後に有罪判決を受けたのは全斗煥、盧泰愚両氏(共に特赦)に続いて3人目。求刑は懲役30年、罰金1185億ウォン。朴前大統領は昨秋から出廷拒否を続け、6日も欠席した。聯合ニュースによると弁護人は判決後、控訴するか否かについて「前大統領の意思を確認する」と述べるにとどめた。

 国政介入事件を受け罷免された朴前大統領の刑事裁判は国民的関心を集め、一、二審判決のテレビ中継を可能にした昨年の規則改正に基づき、6日の公判は初めてテレビ中継された。(共同)