Friday, April 06, 2018 11:33 AM

神経剤襲撃で英露再び応酬 国連安保理が公開会合

 国連安全保障理事会は5日、英南部で元ロシア情報機関員らが神経剤ノビチョクで襲撃された事件に関し、公開会合を開いた。英国は、ロシアが事件に関与した可能性が「極めて高い」と改めて指摘。ロシアは関与を否定し「英国は火遊びをしている。後悔するだろう」と反発、両国は再び非難の応酬となった。

 ロシアが会合開催を要請した。安保理が襲撃事件を巡り公開会合を開くのは3月14日以来。英国は、ロシアが事件に関与したとする具体的な根拠をまだ示しておらず、前回と同様、議論は平行線をたどった。

 ロシアのネベンジャ国連大使は英国の主張について「ロシアの信頼を失墜させようとする非常に巧妙なキャンペーンだ」と、30分以上にわたり持論を展開した。英国のピアス国連大使はロシアの関与を「可能性」としているのは刑事手続きが続いているからで「ロシアの関与に疑義があるわけではない」と強調し、ロシアがノビチョクを約10年間製造し、国家による暗殺を実行してきたと述べた。(共同)