Friday, April 06, 2018 11:34 AM

米、ロシアに追加制裁 「世界中で悪質行為」

 トランプ政権は6日、シリアへの武器売却や米国へのサイバー攻撃などを理由に、ロシアの実業家ら24個人と14企業に制裁を科すと発表した。米財務省は、ロシアによる「世界の広範囲にわたる悪質な行為」を非難した。制裁対象はプーチン大統領に近い「オリガルヒ」と呼ばれる実業家を含む。相次ぐロシアへの制裁で、両国関係のさらなる悪化は不可避だ。

 米財務省は、ロシアがアサド政権への武器売却でシリアを不安定化させ、ウクライナのクリミア半島の支配を続けていると指摘。2016年の米大統領選介入を念頭に「西側諸国の民主主義を転覆しようとした」ことも批判した。

 制裁対象の個人は、7人の実業家と17人の当局者。企業は実業家らが保有する12社と国営の2社。制裁対象者は米企業との取引が禁じられ、米国内の資産が凍結される。(共同)