Monday, April 09, 2018 12:17 PM

財務省が口裏合わせ依頼 森友に、理財局長陳謝

 財務省の太田充理財局長は9日の参院決算委員会で、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、同省理財局職員が昨年2月、森友側の弁護士に値引き根拠となった約8億円のごみ撤去費に関する口裏合わせを依頼していたと明らかにし陳謝した。「トラック何千台も走った」と虚偽説明するよう提案したという。

 大阪地検特捜部もこうした経緯を把握しているとみられ、国会で野党に不当な値引きと追及された財務省が、森友側に口裏合わせを持ち掛けた疑いがあるとみて調べる。

 安倍晋三首相は、森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざんについて「再発防止のため、法改正も含め、見直しを行いたい」と述べた。罰則規定の新設など公文書管理法改正を求める与野党の指摘を踏まえたとみられる。真相解明に向けて国会での特別委員会設置を求める声には「必要があれば検討もしなければならない」と将来課題として排除しない考えを示した。(共同)