Wednesday, April 11, 2018 11:17 AM

年金支給年齢引き上げ提案〜財務省、65歳から68歳に

 財務省は11日に開いた財政制度等審議会の分科会で、社会保障の改革案を提示した。医療機関などに支払われる「診療報酬」を地域の実情に応じて都道府県ごとに設定することや、厚生年金の支給を始める年齢を68歳に引き上げることが柱。高齢化によって財政支出が膨らむのを抑制するのが狙い。

 政府が6月に策定する新たな財政健全化計画に盛り込みたい考え。ただ関係者が反発する可能性もあり、政府内の調整は難航しそうだ。

 厚生年金の支給開始年齢は、2025年にかけて60歳から65歳へと段階的に引き上げられている。財務省は、欧米の主要国が67、68歳としている現状を踏まえ、日本でも68歳まで一段と引き上げることを提案した。(共同)