Wednesday, April 11, 2018 11:18 AM

セブン、イオン最高益〜大手流通決算で明暗

 スーパー、コンビニなど大手流通4社の2018年2月期連結決算が11日、出そろった。北米事業が好調のセブン&アイ・ホールディングスと、総合スーパーの構造改革が進んだイオンは、本業のもうけを示す営業利益が過去最高。不採算店の閉鎖を進めたユニー・ファミリーマートホールディングスと先行投資を優先したローソンは営業減益と明暗が分かれた。

 ただ、セブンとイオンの業績をけん引したのは海外事業や小売り以外の事業で、各社は国内の流通モデルの転換を模索中だ。

 イオンは総合スーパーなどで取り組んだ低価格戦略が奏功し、営業利益は前期比13.8%増の2102億円となった。稼ぎ頭は金融、不動産、ドラッグストアの各事業だ。東京都内で記者会見したイオンの岡田元也社長は、老朽店舗の刷新やデジタル分野が課題として「今後、相当なお金が必要だ」と投資拡大に意欲を示した。(共同)