Wednesday, April 11, 2018 11:20 AM

拉致問題解決で協力表明〜韓国大統領、河野外相に

 韓国の文在寅大統領は11日、河野太郎外相とソウルで会談し「拉致問題を含む日朝間の懸案解決と日朝関係改善のため、引き続き協力していこう」と表明した。大統領府が明らかにした。27日の南北首脳会談で日本人拉致問題を提起するよう求めた河野氏の要請を踏まえた。両氏は、北朝鮮に「完全かつ不可逆的で検証可能な非核化」とミサイル放棄を実現させるため、最大限の圧力を維持する方針で一致。日韓との緊密連携の重要性も確認した。

 拉致問題に関し、文氏としては事態打開を目指す日本政府に一定の理解を示した形だ。ただ南北首脳会談で拉致問題がどの程度の議題になるのかは見通せない。日本政府は韓国政府と連携し、早期解決に向けた糸口を探りたい考えだ。

 文氏との会談後、河野氏は記者団に、南北首脳会談の議題に関し、韓国側とは日朝関係が含まれるとの認識で一致したと説明。非核化や米朝関係などを議題に「会談はかなり長時間行われると思う」とも述べた。(共同)