Wednesday, April 11, 2018 11:20 AM

「撤去費不明」署名求める〜森友口裏合わせで財務省

 財務省が学校法人「森友学園」側に口裏合わせを依頼した問題に関連し、同省近畿財務局の職員が昨年2月に「ごみ撤去費用がはっきりしない」と学園側が報告する趣旨の文書を作り、学園側に署名を求めたことが分かった。太田充理財局長は11日の衆院予算委員会で明らかにし「好ましくない対応だった」と陳謝した。野党は、同省が口裏合わせを繰り返し試みたとみて追及を強める。

 また今井尚哉首相秘書官が昨年3月に安倍昭恵首相夫人付の政府職員だった谷査恵子氏に電話し、森友問題の事実関係を確認していたことも判明。安倍晋三首相が11日の質疑で認めた。谷氏は2015年11月に森友学園の籠池泰典前理事長の要請を受け、財務省に照会し、結果を森友側にファクスで返信していたが、首相は森友側とのやりとりは谷氏が自発的に行ったものだと強調した。

 今井、谷両氏は経済産業省出身で今井氏は谷氏の上司に当たる。野党は、森友側への国有地売却は、こうした関係も背景にした官邸の関与があったとみて追及を強める。(共同)