Wednesday, April 11, 2018 11:24 AM
安保理、米の決議案否決〜シリア化学兵器、ロシア拒否権
国連安全保障理事会は10日、シリアでの化学兵器の使用者や使用状況を調べる新たな機関設置などを求めた米国配布の決議案を否決した。アサド政権の後ろ盾で常任理事国のロシアが拒否権を使った。
新たな化学兵器使用疑惑を受けトランプ政権がシリアへの軍事力行使を示唆する中、米露はこの日も真っ向から対立。安保理の話し合いで疑惑解明に向けた妥協点を見いだせなかった。
米国のヘイリー国連大使は「ロシアはシリアの人々の生命ではなく(化学兵器を使い続けるアサド政権という)怪物を守った。この日は歴史に刻まれるだろう」とロシアを非難。ロシアのネベンジャ国連大使は、米国の提案通りの調査機関なら、調べる前からアサド政権に化学兵器使用の責任を負わせる狙いが明らかだと反論した。(共同)
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