Thursday, April 12, 2018 11:04 AM

9条に自衛隊「認めず」 安保法、必要な見直し行う

 希望、民進両党は12日、新党協議会を国会内で開き、基本政策の骨子案について議論した。終了後、それぞれの党所属国会議員、地方組織の幹部に提示。憲法改正に関し9条への自衛隊明記を認めないと強調し、戦力不保持規定を残したまま、自衛隊の明記を提案する安倍晋三首相(自民党総裁)との違いを明確にした。安全保障関連法を巡り、必要な見直しを行うと記した。

 両党は16日夕まで意見を募り、骨子案に反映させる。大型連休前の結党合意を目指し、決定したい考えだ。一部議員は骨子案に反発しており、曲折も予想される。

 骨子案では、改憲について「わが国が自衛権を行使できる限界を曖昧にしたまま、憲法9条に自衛隊を明記することは認めない」とした。憲法の基本的理念と立憲主義を維持しつつ、時代の変化に対応した未来志向の憲法を積極的に議論するとも記述。首相による衆院解散権の制約に関しては「国民と共に議論を深める」と掲げた。(共同)