Thursday, April 12, 2018 11:06 AM

AIで糖尿病網膜症診断 FDAがシステム認可

 米食品医薬品局(FDA)は11日、人工知能(AI)を駆使して糖尿病網膜症の画像診断をするシステムの販売を認可した。患者が糖尿病の定期検査で受診するかかりつけの病院に専門医がいなくても、治療が必要かどうか判断できるようになる。AIを使った医療装置の認可は初めてという。

 糖尿病網膜症は糖尿病の合併症の一つで、血液中の糖が網膜の血管を傷つけて視力が低下する。日本でも成人の主な失明原因となっている。自覚症状が出にくいため、患者が専門医を受診するのが遅れるケースが多い。

 システムはアイオワ州の医療機器会社「IDx」が開発した。特殊な網膜撮影用のカメラで撮影した画像をコンピューターに入力すると、AIが病気の進行度を分析。治療の不要な初期段階を超えた「陽性」と判断した場合、専門医への受診や治療を勧める。同社は1分程度で診断できるとしている。(共同)