Thursday, April 12, 2018 11:07 AM

トランプ氏、中南米軽視? 米州首脳会議を欠席

 ペルーの首都リマで13、14両日、北米と中南米カリブ海諸国による米州首脳会議が開かれる。トランプ大統領は地域で存在感を強める中国をけん制し、中南米諸国との経済連携の強化を訴える予定だったが直前に出席を取りやめた。不法移民問題などで関係がぎくしゃくする中南米側からは「軽視」との批判の声も上がっている。

 トランプ氏の欠席理由はシリア情勢への対応で、米国からは代理としてペンス副大統領が参加。1994年に域内の自由貿易を推進するために当時のクリントン米政権の主導で始まった米州首脳会議を、米大統領が欠席するのは初めて。

 11日付のブラジル紙グロボは「失望の不在」の見出しで「中南米との緊張がさらに高まった」と報道。ペルーのフェレロ元外相は「トランプ氏にとって誤った判断だ。中南米が米国の優先事項ではないことを改めて示している」と指摘した。(共同)