Monday, April 16, 2018 12:06 PM

日米通商で新対話提案 首相調整、17日訪米

 安倍晋三首相は17日に米国に向け出発する。現地でトランプ大統領と会談する際、2国間の貿易など通商問題を話し合う新たな対話の枠組みを提案する方向で調整に入った。トランプ氏の環太平洋連携協定(TPP)への復帰検討指示を踏まえた対応。新たな枠組みを復帰への呼び水にしたい意向がある。日本政府筋が16日明らかにした。

 今後の南北、米朝による首脳会談を見据え、首相はトランプ氏と北朝鮮の核・ミサイル開発放棄を巡る対処方針についても擦り合わせる。

 日本政府筋によると、枠組みは、TPP交渉を担ってきた茂木敏充経済再生担当相、米側は米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が担当することを想定。経済分野では、麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領による既存の「日米経済対話」があるが、日本はこれとは別立てにすることで、TPPへの米復帰に道筋を付けたい思惑もある。(共同)