Monday, April 16, 2018 12:06 PM

財務次官、セクハラ否定 調査継続、記者に協力要請

 財務省は16日、「週刊新潮」が報じた福田淳一事務次官による女性記者へのセクハラ疑惑について、報道内容を否定する福田氏のコメントを発表した。弁護士に委託して調査を継続する。事実の解明には福田氏の言い分だけでなく、女性記者らの話も聞く必要があるとして、被害の有無など関連情報の提供を報道各社に呼び掛ける異例の協力要請を行った。野党は政府に福田氏の更迭を重ねて要求した。

 福田氏は「反省の上で緊張感を持って職務に取り組んでまいりたい」とし、辞任論を退けた。「報道は事実と異なる」として、名誉毀損で新潮社を提訴する準備を進めているという。

 疑惑が先週報じられて以降、財務省が処分を見送る一方で、辞任を求める声が与党にも拡大。福田氏が報道後初めて見解を示したが、野党は反発し、事態収拾の見通しは立っていない。(共同)