Monday, April 16, 2018 12:07 PM

19年大統領選へ強権加速 トルコ改憲国民投票1年

 大統領に実権を集中する憲法改正が承認されたトルコの国民投票から16日で1年。エルドアン大統領が悲願とする実権型大統領制の開始は来年11月の大統領選後で、政権は選挙を見据え、強権姿勢を加速させている。混迷するシリア情勢や今後の経済状況が選挙の鍵を握りそうだ。

 政権は今も、2016年7月のクーデター未遂後の反政府派に対する大規模粛清を継続。逮捕者は16万人に上る。延長が繰り返されてきた非常事態宣言は、今月もまた延長される見通しだ。

 メディアへの締め付けも続く中、エルドアン氏に近いとされる企業が最近、国内最大級のドアン・メディア・グループを買収。独立系とされるヒュリエト紙や民放CNNトルコなどを含む同グループの買収で、政権によるメディア管理のさらなる強化を懸念する声も出ている。(共同)