Monday, April 16, 2018 12:08 PM

自由貿易体制強化で一致 鉄鋼過剰生産の改善要請

 日中両政府は16日、貿易や投資など経済課題を議論する閣僚級の「ハイレベル経済対話」を東京都内で開き、米国と中国の通商摩擦が激化する中、自由貿易体制の強化が重要との認識で一致した。日本側は摩擦の要因となっている中国の鉄鋼過剰生産や知的財産権侵害の問題での改善を求めた。対話は2010年8月以来、約8年ぶり。

 終了後、共同議長を務めた河野太郎外相は記者団に「貿易戦争を引き起こすことは国際経済の繁栄に影響があるとの認識を一にしている」と強調。対話開催は日中関係改善の「大きな一歩」だと述べた。

 中国側議長の王毅国務委員兼外相は対話で「(日中)双方が共に貿易保護主義に反対し、多国間貿易体制を守るべきだ」と訴えた。(共同)