Monday, April 16, 2018 12:09 PM

反撃抑制、疑惑に反論 ロシア政権、シリア攻撃で

 米英仏によるシリアへのミサイル攻撃に対し、アサド政権の基盤は全く揺らいでおらず、政権を擁護するロシアは反撃を控えた。米国は16日に対ロ独自制裁を発表する方針を表明したが、プーチン政権は攻撃の根拠とされた化学兵器の使用疑惑に「でっち上げ」と反論し、国際社会で攻撃の正当性を論破する道を選択した。

 プーチン氏は3月の大統領選で、米欧の包囲圧力に屈せず、核戦力の強化で対抗していく強硬姿勢を見せた。ロシア側は今回のシリア攻撃を前に「米国が攻撃すればミサイルを撃ち落とし、発射した兵器も狙う」と警告。核大国同士の偶発的衝突につながるリスクが懸念されていた。

 統制下にあるロシアのメディアは、トランプ大統領の予測不能な言動と比較し、「核のボタン」を握るプーチン氏の抑制的な対応を評価した。(共同)