Tuesday, April 17, 2018 11:19 AM

南北、融和で思惑一致か 日韓は拉致認識に大差

 北朝鮮が拉致被害者、横田めぐみさんの元夫の韓国人被害者、金英男氏と母親の平壌での再会を計画していることが明らかになった。南北は27日の首脳会談で成果を示しにくく、拉致被害者と肉親の再会は、融和を示せる機会だとして双方の思惑が一致するとみられる。

 一方、拉致問題で被害者の送還や責任追及を求める日本と、人道問題として北朝鮮と接点を探る韓国の間には解決への考え方に大きな差がある。今後日本の協力要請に韓国が応じられない状況が出てきそうだ。

 非核化など米国が絡む問題について北朝鮮は米国と交渉するとの立場で、南北首脳が合意可能なのは南北関係に関する問題に限られる。しかし国連安全保障理事会の制裁がある中で北朝鮮への経済支援の側面が強い経済協力事業は再開できず、当面は人道問題か人的交流の拡大を図るしかない。(共同)